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CBDの選び方・良いCBDメーカーの特徴について

2019.06.07

海外のみならず、日本でもTVや雑誌で美容や健康によいと注目されるようになってきた天然化合物「CBD(カンナビジオール)」。今やCBD製品は種類や価格もピンからキリまであって、正直どれを選べばいいのか、よく分からない人も多いことでしょう。今回はそんなCBD製品ビギナーの方向けにCBD製品の選び方のポイントやメーカー別の特徴、摂取方法についてご紹介します。参考にしてみて下さい!

失敗したくない人へ!CBD製品の選び方のポイント

現在、日本で購入できるCBD製品のほとんどが海外からの輸入品となります。

主要CBDメーカーの多くはアメリカ企業であり、近年は「グリーンラッシュ」と呼ばれる程、大麻関連産業は大盛況となっています。
CBD製品の種類や取り扱いショップも増えてきている一方で、中にはいわゆる“粗悪品”が販売されているケースもあり、問題となっています。

CBD製品を選ぶ際に、必ず次のようなポイントをチェックしましょう。

原産地および品質管理について公表しているメーカー商品か確認

抽出方法

原料となる、産業用ヘンプ(アサ・大麻草)から有効成分CBDを抽出するには、①キャリアオイル抽出②エタノール等溶媒抽出③二酸化炭素抽出の3つがあります。

しかし、この中で、残留溶媒の心配がなく、CBDを含む“植物エキス“を壊さずに丸ごと抽出できるのは、③二酸化炭素(CO2)抽出だけなのです。

基本的には「CBD成分だけ摂取する」よりも、ヘンプ(アサ)に含まれている他のカンナビノイド成分やテルペン類などの成分も一緒に摂取した方が「CBD成分単体」よりも相乗効果(アントラージュ効果)が期待できるとされています。

製品の品質管理

CBDは毎日少しずつ体に取り入れることで、次第に体の不調が整えられてくるもの。
だからこそ、注意したいのが“製品の安全性”です。

CBD製品の安全性を図る指標として、アメリカFDA(アメリカ食品医薬品局)による「GMP基準」があります。
※「cGMP」の場合もありますが、文頭についている「c」は“最新“を表しており、最新の医薬品適正製造基準を満たしているという意味になります。

GMP基準は、世界基準の品質管理制度とされ、原材料から製造工程・出荷まで全工程において徹底した管理体制が必要となっています。

「ラベル表記と含まれている内容(成分)が正しいか?」「体内できちんと溶けるか?」「異物は混入していないか?」といったチェックのほか、FDAによる抜き打ちの立会検査など、日本の品質管理制度(任意)よりもはるかに厳しい基準が設けられています。

原材料

茎・種子由来のCBD製品であれば、日本の法律上、違法ではありません。
しかし、使用されているヘンプの部位や含有成分によっては、大麻取締法違反となる可能性もあります。

  • 原材料は、どこの国のヘンプなのか?
  • 茎・種子由来で精神作用THCが含まれていないCBD製品か?
  • CBD抽出など、どこで製造しているのか?
  • CBDオイルの場合、キャリアオイルは何を使っているのか?

CBD成分は目に見えないからこそ、上記のようなCBD製品の基本情報をオープンにしている企業のCBD製品を使うことが、“粗悪品”や日本での違法CBD製品を避ける上での大事なポイントとなるのです。

「CBD高濃度=優れている」わけではない。

もし、CBDオイルに3%と15%があったら、どちらを選択しますか?
15%の方が優れていそう、効きそう、せっかくなら高濃度……と思う方も多いかもしれません。

しかし、CBD製品は高濃度だから、“優れている・より体に良い”というものではありません。
3%でも十分に効果を感じる人も大勢いますし、その人の体質や体調によっても変動します。

少量スタートが基本となり、ご自身で感じ方を確認しながら、加減すると良いでしょう。

配合量マジック!?よく考えると“濃度が薄い”製品もある!

また、「高濃度500mg配合」などと謳われていても、実はCBD成分のみ(CBD単体)しか入ってない製品や容量に対して考えると“濃度が薄い”製品の場合もあります。
「配合量」に惑わされないようご注意下さい。

純粋な日本製CBDはない!謳い文句に注意

日本の現行大麻取締法では、そう簡単に完全なる“日本製CBD製品“を製造することはできません。

というのも、日本において原料となるアサの栽培には、都道府県知事の“免許”(研究者向け:研究者免許、農業者向け:栽培免許)が必要となっています。
しかし、これまでの慣例上、新規で免許取得は“ほぼ無理に等しい”状況となっています。

2019年4月現在、日本ではCBDオイル事業を行うためにこの審査を通った企業は、1社もありません。

「日本製CBD」としている製品は、厳密にはCBD成分自体は海外産を輸入し、通関したものを日本でボトリングやパッケージ化など加工しているものとなります。

(参考)栽培免許について|北海道ヘンプ協会

主なCBD製品メーカーの特徴

主要CBD製品メーカーの特徴や製品の濃度やCBD含有量など、まとめました。
主要CBDブランドのCBDオイルの相場は、5,000円~15,000円前後(税抜き)となっています。

(画像)主要CBDブランド比較一覧

ヘンプメッズ

  1. 特徴
    • 2012年設立のCBDオイル業界のパイオニア的存在。
      →重症てんかんの子どもの発作を抑えたとするニュースで一躍知名度UP
    • 他のメーカーに先駆け、第三者機関による3回の検査(Triple Lab Testing)を実施。
      検査のタイミング:①産業用ヘンプからCBD成分抽出後 ②ヨーロッパから出荷後、アメリカ到着時 ③各最終製品のサンプルからカンナビノイド成分と安全性を検査
    • ペット専用のCBDオイルがある。
  2. 原材料
    • ヨーロッパ産の産業用ヘンプ
      自国アメリカよりもヘンプ栽培に経験があるとの理由による
  3. 取扱製品
    • CBD濃度:7%~39.34%(天然成分のため、多少のばらつきアリ)
    • 1液量オンス(29.574ml)あたり約250mgのCBD含有
      ※1,500mg含有の高濃度CBDオイル(メディカルグレード)もある。
  4. 価格帯
    • 全体的に高め (約10,000円~100,000円)

(参考)HempMeds

エンドカ

  1. 特徴
    • 2013年設立のヨーロッパ(デンマーク)企業
      →アメリカのメーカーが多い中、ヨーロッパ企業は珍しい。
    • 日本の代理店による公式の販売サイトあり。
      →購入は、①デンマークから直送②日本の代理店からの2通り
    • 創業者一族で代々オーガニックヘンプの栽培を行っている。
      →他の有名CBDメーカーの原料にもなっている
  2. 原材料
    • 100%ヨーロッパ産オーガニックヘンプ
      →農薬・除草剤は使用せず、自国で栽培。GMP認定済。
  3. 取扱製品
    • CBDの脱炭酸*1前の成分であるCBDa(カンナビジオール酸)を配合している「RAW(生)シリーズ」を販売。※CBDは、植物内に存在している時は、CBDaとして存在。
      *1脱炭酸:熱や光・酸素によって、二酸化炭素が除かれる反応
    • CBDオイルの製品容量が少なく、価格も抑えた“お試しサイズ”がある。
  4. 価格帯
    • 約4,500円~30,000円

(参考)エンドカ

ディキシー・ボタニカルズ

  1. 特徴
    • 2012年設立。世界で最初にCBDオイルを生み出した企業。
      →ヘンプメッズの系列企業
    • ヘンプメッズよりも手軽に、ライフスタイルに取り入られるような製品コンセプト。
      →主要メーカーの中ではリーズナブルな価格設定
    • 科学者、臨床漢方医、栄養士など様々な立場の専門家が在籍し、製品開発に当たっている。
    • ヘンプメッズ社同様、トリプルラボテストを行い、徹底した品質管理を実施。
  2. 原材料
    • 北ヨーロッパ産
  3. 取扱製品
    • スプレー式のフレーバータイプのCBDオイルが有名。
  4. 価格帯
    • 約3,500円~13,000円

(参考)ディキシー・ボタニカルズ

エリクシノール

  1. 特徴
    • 海外企業(オーストラリア)だが、唯一日本法人があり、日本向けCBD製品の開発・販売に注力。
      →2018年、日本で初めてCBD製品の広告(屋外)を掲示し、脚光を浴びる。
    • アメリカコロラド州の自社CBD製造工場から原料を輸入し、日本の提携工場にて加工・ブレンドを行っている。
    • 精神作用THCが100%除去されているか、ロットごとにチェックしている
      →高い安全性
    • 人工的な化合物を使用すること無く、自然由来の原料を超臨界CO2抽出法にて抽出。
  2. 原材料
    • ヨーロッパ産の産業用ヘンプ
      →日本の法律を満たすため、完全に「茎・種子のみ」で製造。
  3. 取扱製品
    • 日本限定製品として、レモンフレーバー(味)+カモミールの良い香りでリラックス効果抜群の「カモミールレモンドロップス 300」がある。
    • 「午後4時20分のリラックス」というキャッチフレーズで、CBD製品の国内取扱店舗拡大中。
    • CBDオイルなど内服以外にも、外用のロールオンタイプもある。
    • CBDオイルは、より消化の早いMCTココナッツオイルをキャリアオイルとして使用
      →ココナッツの甘い香りや味はなく、ヘンプ独特の風味をカモフラージュ。
  4. 価格帯
    • 約4,000円~20,000円

(参考)エリクシノール株式会社

ヘンプタッチ

  1. 特徴
    • 2014年スロベニアでヘンプ成分入り軟膏を開発し、ヘンプ由来の敏感肌用スキンケア・ブランドとしてスタート。
    • 成分をろ過したり、分離させたりする人工的な工程なく、自然のままの製品づくりを目指している。
    • プロのオーガニック農法検査官によるヘンプ栽培
    • 国立リュブリャナ大学薬学部にて品質検査を実施。
  2. 原材料
    • ヨーロッパ産の産業用ヘンプ
  3. 取扱製品
    • CBDオイルのキャリアオイルは、オーガニック・オリーブオイル使用。
    • プロのオーガニック農法検査官によるヘンプ栽培。
    • CBD濃度:3%~15%
  4. 価格帯
    • 約5,000円~20,000円

(参考)hemptouch

ファーマヘンプ

  1. 特徴
    • 1965年よりスロベニアでヘンプ製品に関する研究をスタートさせ、2011年より本格的にCBD市場に参入。
    • オーガニックヘンプ生産者として、土壌選びから、種子選定、抽出手段、流通まで、一貫して行っているため、全体的にコストを抑えた製品発売を実現。
      →スロベニア・クロアチアに栽培農場所有。除草剤、殺虫剤、殺菌剤、貴金属を一切含まない100%オーガニックヘンプ。
    • 原料となるヘンプは、すべて手摘みで収穫し、含まれる有効成分を最大限守るため、必ず35℃以下の環境で自然乾燥させている。
    • 第三者機関による不純物およびTHC成分含有量等の品質検査を実施。
      →定期的に安定性チェックも実施。
    • 国立リュブリャナ大学と提携。
  2. 原材料
    • ヨーロッパ産の産業用ヘンプ
  3. 取扱製品
    • CBDオイルのキャリアオイルは、オリーブオイルおよびヘンプシードオイル使用。
    • CBDオイル/ペースト/クリスタル(アイソレート)/リキッド/バーム(軟膏状)と様々な形状で製品化されている。
    • 品質とコストパフォーマンスの良さが人気。
      →近年、天然カンナビノイドを80%以上含む精製オイル(プレミアム・ブラックシリーズ)が販売開始。
    • CBD濃度:5%~24%
  4. 価格帯
    • 約8,000円~40,000円

(参考)PharmaHemp

CBDの摂取方法・おすすめの使い方:普通に飲むよりも「舌下摂取」!

現在販売されているCBDの摂取の仕方には、大きく分けて5つあります。

メリット・デメリットだけでなく、どのくらいCBD成分が全身を巡る血中に作用しているか(生体利用効率)も考慮して、自分に合った方法を選びましょう。

舌下(ぜっか)摂取

  • 使い方:舌の裏側にCBDオイルを1滴~数滴垂らして、30秒ほどそのまま待ってから飲む
  • 生体利用効率:約35%。
  • メリット:舌の下にある毛細血管から吸収させるので、経口摂取(口に入れたら、すぐ飲む)よりも約5倍良い。
  • デメリット:CBDオイルの味(植物原料なので、草っぽい味)をダイレクトに感じる。

【こんな人にオススメ】途中で目が覚めてしまう(中途覚醒)不眠症の人
※効果のピークまで少し時間がかかりますが、5~7時間程度持続します。

経口摂取

  • 使い方:普通に口から飲む。アイソレート(無味無臭)やオイルなら食べ物や飲み物に混ぜて、摂取もOK
    →※CBDオイルは水には溶けにくく、油に溶けやすい性質があります。
  • 生体利用効率:約6~15%。
  • メリット:一番手軽に摂取できる。
  • デメリット:生体利用効率が他の摂取方法に比べ、低い。舌下摂取の1/5程度。

【こんな人にオススメ】ヘンプ味を感じたくない人(カプセル)、CBD製品を持ち歩きたい人(※CBDオイルは開封後要冷蔵)

気化摂取

  • 使い方:ベイプと呼ばれるベポライザー(加熱式たばこのような専用キット)を使って、専用CBDオイルリキッド)を気化させて吸入する。
  • 生体利用効率:最大約30~40%。
  • メリット:口から摂取しないので、消化管吸収や肝臓で初回通過されずに、面積の大きい肺から吸収することが可能。
  • デメリット:専用キットの準備が必要。

【こんな人にオススメ】なかなか眠れない(入眠障害)不眠症の人
※比較的早く効果が現れますが、効果の継続は短い。

経皮吸収

  • 使い方:皮膚から吸収させる。
  • 生体利用効率:直接皮膚近くのCB2受容体に作用するため、経口摂取よりも早く患部へ吸収される。
  • メリット:口から摂取しないので、消化管吸収や肝臓で初回通過されずに直接効く。
  • デメリット:ヒトの皮膚へのCBD浸透率はあまり高くないので、塗る場合にはCBD外用を多めに塗る必要がある。
    ※なるべくなら塗る以外にも舌下摂取など身体の内側からもCBDを取り入れた方が良い。

【こんな人にオススメ】

  • 乾燥や赤み、かゆみを抑え、美肌や健やかな肌を目指したい人
  • ハリのある艶やかな髪を目指したい人
  • 関節や筋肉の炎症を抑えたい人
  • CBDオイルなど、口から摂取することに戸惑いがある人

番外編:スモーク

※海外の医療用大麻の一般的な摂取方法。
使い方:たばこのように喫煙する。
デメリット:煙による発がんリスク上昇など。

これまで見てきた通り、最近はCBD製品の種類が増えて、日本人好みの製品が開発されるなど、選択肢も広がっています。

CBD摂取で大事なのは「コツコツ続けていく」こと。

CBD成分を体の中から「ゼロ」にしないことが、毎日健やかに過ごす秘訣なのです。
ご自分のライフスタイルや好みに合わせ、日々の生活にちょっと「CBD」を足して、心身共に調子のいい毎日を過ごしたいですね!

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