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CBDは不眠症に効く?CBDの安眠効果について!

2019.06.07

日本人の約5人に1人が「不眠症」を自覚している世界屈指の「睡眠不足大国ニッポン」。今、不眠症に対するCBD(カンナビジオール)の効果に期待が寄せられています。今回は「CBDと不眠症」をテーマに、不眠症に対するCBD効果・副作用、CBDオイルの摂取方法のほか、不眠症の定義についてもご紹介します。

不眠症×CBDオイルの効果的な利用方法

日本人の約5人に1人が「不眠症」を自覚しており、不眠症疑いの人まで含めると、なんと国民の約半数が何かしら“眠りの問題”を抱えています。

生活環境を見直しても、不眠症が改善されない場合、多くの人が医療機関を受診するでしょう。
「睡眠薬」を処方されることも多くありますが、めまい・ふらつき・持ち越し効果(睡眠薬の効果が翌朝以降も残る)・記憶障害・依存などの副作用が多いのも事実です。

眠れないけれど、睡眠薬はなんだか不安……。

そんな時には「CBDオイル」を試してみるのは、いかがでしょう。

薬用植物「アサ」に含まれるカンナビノイド(体の調節機能を活性化させる成分)のひとつであるCBDは、自然な安眠へと導くことが期待できます。

CBD×不眠症のメリット・効果

これまでの研究で、植物性カンナビノイドの中でもCBDには「睡眠補助」の薬理作用が確認されています。

  • 興奮した神経に作用
    リラックスや抗不安を促す。
  • 原因となる疾患の症状を緩和
    痛みや吐き気・炎症など不快症状の緩和をすることで、安眠へつながる。
  • 熟睡(徐波睡眠)を促し、浅い眠り(レム睡眠)をブロック
    生理的現象として、熟睡が出来にくくなっている高齢者にも効果が期待できる。
  • 翌日に効果が残らない
    ふらつき・眠気・だるさなど効果の持越しがないので、翌日スッキリ起きられる。

CBD×不眠症の注意点や副作用

これまでの研究で、人体に重篤な副作用は報告されていませんが、CBDは現在もなお臨床研究を行っている最中の成分でもあります。
CBDを摂取するにあたって、注意したい点や一時的な副作用も確認しておきましょう。

CBD使用における注意点

CBD濃度によって、相反する2つの作用を持っています。

  • 覚醒を促す:視床下部と背側縫線核(DR)において、ニューロン(神経細胞)が活性化する。
  • 熟睡を促す:レム睡眠をブロックする。

ラットで行われた動物実験によると、低用量では起きていた時間が長く、高用量では「総睡眠時間」が増加したという結果が報告されています。ヒトによる小規模な研究試験でも、概ね同様の結果となっています。

(参考)Effects of acute systemic administration of cannabidiol on sleep-wake cycle in rats|Journal of Psychopharmacology(2013年・英文)

こちらのページでは、ラットのCBD投与における覚醒・睡眠効果に対する実験概要が確認できます。

慎重投与すべき人

  • 食物アレルギーを持つ人(アーモンド、りんご、バナナ、栗、ナス、グレープフルーツ、桃、トマト)

原料となる「アサ」も植物なので、植物性アレルギーが出る可能性はあります。

臨床CBDオイル研究会(日本の医師・歯科医師で構成)によると、CBDオイルを使用したことで、アレルギー反応が出た例を確認したため、「アサ」のタンパク質と似た成分を持った食品のアレルギーを持つ人には慎重投与が望ましいと呼びかけています。

  • 妊婦/授乳期

CBDの妊娠中・授乳期に関する研究はまだ少なく、現在も研究段階にあります。

ラットによる動物実験では、妊娠初期では影響はないと報告されていますが、細胞の培養試験では、胎盤透過の可能性が示唆されています。
また、授乳期における乳児への影響については、アメリカ国立衛生研究所(LACTMED)によると、影響がないとするレポートがあります。

  • 薬を服用中の人

既に薬を服用中の場合、CBDを摂取することで、薬の相互作用が起こる場合があります。
相互作用には、抗てんかん薬のように発作を管理できるようになったという好事例もありますが、一般的には薬が効きすぎてしまうことが考えられます。
そのため、CBD服用前には、かかりつけ医に相談した方がよいでしょう。

注意
CBDオイルは薬ではないので、病気そのものを直接治すものではありません。
自己判断で服用中の薬を中断することはやめましょう。

摂取を控えた方が良いとされる人

  • パーキンソン病の人
  • 血友病の人

CBDの初期研究で、パーキンソン病の人に高用量を投与した結果、震えや筋肉の動きが悪化したという結果が報告されています。また、抗凝固薬の作用も確認されています。

起こりうる副作用

  • 眠気

副作用というか、リラックス効果による眠気が促されます。
念のため、車や機械の運転などの前に摂取することは、避けましょう。

  • 自分を俯瞰しているような感覚

交感神経が興奮している人に感じやすく、一時的なものとされています。

他にも、低血圧・口の渇きを感じることがあるとされています。

眠れない時のCBDオイル摂取方法

眠れない時におすすめしたいCBDオイルの摂取方法は、次の2つです。

CBDオイルは睡眠薬ではないので、摂取方法によっては効果が出るまでは少し時間がかかります。
眠る直前よりも少し前に摂取しておくと、心地よい睡眠につながるでしょう。

舌下(ぜっか)摂取

舌下とは、舌の下のこと。
舌の下にCBDオイルを1滴~数滴垂らして、飲む方法です。

ポイント
オイルを垂らしてすぐに飲まずに、30秒ほどそのままにしておくこと!
舌の下には毛細血管が多いので、普通に口から飲んだ場合に比べ、生体利用効率(体内に取り込まれたCBDがどのくらい生理活性作用を持つのかの割合)は高く、約35%とされています。

◆おすすめの不眠タイプ:途中で目が覚めてしまう(中途覚醒)タイプ
効果が現れるまで少し時間がかかりますが、効果の継続は長いとされています。

ベポライザー・ベイプ使用

ベポライザー、ベイプと呼ばれる電子タバコのような専用キットを使って、CBDオイルやリキッドを気化させて吸入する方法です。

CBDを含む生理活性成分が、肺から直接血管に吸収されます。
肺は吸収面積が大きいので、生体利用効率は高く、約30~40%とされています。

◆おすすめの不眠タイプ:なかなか眠れない(入眠障害)タイプ
比較的早く効果が現れますが、効果の継続は短いとされています。

(番外編)経口摂取

一番お手軽にCBDオイルを摂取する方法です。
そのまま、スプーンなどでCBDオイルを飲む方法のほか、サプリメントのようにカプセルで服用したり、パンやサラダにCBDオイルをかけて食べる、チョコレートやクッキー、ミルクなどの食品にCBDオイルが添加されたものを食べることでも摂取できます。

しかし、経口摂取、すなわち口から飲むと消化管から吸収され、その後肝臓で分解されてしまう(初回通過効果)ため、生体利用効率は約6~15%です。

肝臓で分解されない「舌下摂取」や「ベポライザー使用」に比べ、かなり低くなってしまいます。

ぐっすり眠れない!現代病「不眠症」とは?

「不眠症」は今や”現代病”とも呼ばれており、数ある睡眠障害の中でも一番多く認められる疾患です。しかし、「不眠症」と言っても、その症状や原因は人によって異なります。

不眠症の定義-4つの症状と多い年齢層

不眠症とは、次の4つのタイプに分けられます。

  1. 寝つきが悪い(入眠障害)
  2. 途中で目が覚める(中途覚醒)
  3. 朝早く目が覚めてから、その後眠れなくなる(早朝覚醒)
  4. 眠りが浅く、よく夢ばかりみて、ぐっすり熟睡できない(熟眠障害)

日本睡眠学会によると、上記のような症状が見られ、1か月以上慢性的に続き、不眠のために本人が苦痛と感じたり、社会生活が妨げられたりする場合を「不眠症」と定義しています。

不眠症は、20代より現れ始め、30代になると急激に増え、40~50代にピークを迎え、加齢とともに増加傾向となっています。

さらに、タイプ別の有病率から比べてみると、比較的“不眠”を自覚しやすい「寝つきが悪い入眠障害」の患者さんよりも、実は「寝ていても途中で目が覚める中途覚醒」の患者さんの割合が圧倒的に多くなっています。

不眠症の原因とは?-加齢・疾患・ストレス・環境

①加齢による生理現象

「年を取ると、朝早く目が覚める・途中で何度も起きてしまう」という話を一度は耳にしたこともあるでしょう。

これは本当の話で、実は2つの理由があります。
1つ目は「生活スタイルの変化」です。
若い頃の「夜型」から「朝型」に変わることで、早い時間に寝て、その分早く目が覚めることも多くなります。
また、高齢者になると、日中の活動量が減る、昼寝が可能な状況であるケースが多くなることも挙げられます。

2つ目は「睡眠構造の変化」です。
若い頃に比べ、総睡眠時間・徐波睡眠(=熟睡状態)が減ります。その分、浅い睡眠(レム睡眠)が主となるので、中途覚醒が増加してしまいます。
(参考)高齢者の不眠|日本老年医学会雑誌 49巻 3 号(2012:5)

②疾患

痛みを伴う病気や不安を伴う心の病気など、心身とも健康な状態でない場合には、不眠症を引き起こしやすくなります。

  • ガン
  • 慢性疲労症候群
  • うつ病
  • 胃食道逆流症
  • 胸やけ(吐き気)
  • 喘息 など

③ライフスタイル多様性・生活サイクルの乱れなど環境の変化

  • 交代勤務
  • 時差ぼけ
  • 入院
  • 寝る前に長時間スマホを見ている  など

④心理的ストレス

  • 精神的ストレス
  • 喪失体験
  • 恐怖体験 など

⑤薬の副反応

  • アルコール
  • 向精神薬や降圧薬
  • インターフェロン など

日々の生活にプラス「CBDオイル」

これまで見てきた通り、CBD濃度によって、真逆の作用が起こることが報告されています。

「ぐっすり眠りたい」と思っている時は、高用量のCBDオイルを摂取すると良いでしょう。あまり低用量すぎても、逆に目が冴えてしまう場合がありますので、注意が必要です。

もちろん、寝ながらスマホを止める・寝酒やカフェインを控えるなど、眠るまでの環境の見直しも大切です。

日々の生活に「CBDオイル」をプラスして、安眠生活を送りたいですね。

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